おすすめ

おすすめ一覧

七月堂のおすすめの本をご紹介。

詩集 | 幻想譚 | 写真集 | 文芸評論 | 芸術論 | 小説 | 句集 | 訳詩集 | 戯曲集

青い夢の、祈り

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青い夢の、祈り

湊禎佳

オキナワ、への祈り

秋元潔詩集成

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秋元潔詩集成

秋元潔

秋元潔を極める一冊

おすすめのワケ

まず、とにかく全詩集だということです。この一冊で秋元潔の全てを知ることができます。秋元潔氏は七月堂から『尾形亀之助論』を刊行しています。500頁を越える大著です。このことからも秋元氏がありふれた詩人ではないことがわかるでしょう。この本はこれからの詩人におすすめしたい一冊です。秋元潔という詩人が生涯をかけて得たもの、作り出した作品はそれだけで価値のあるものですが、それだけでなくエッセンスの宝庫でもあるからです。

美しい動物園

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美しい動物園

文・挿画:倉本修

「絵と文」による幻想譚

上條道夫写真集 路傍 ‘michibata’

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上條道夫写真集 路傍 ‘michibata’

写真:上條道夫/制作:上條道夫写真集刊行委員会

―僕は無を感じ、無が僕を満たした。―

北村透谷 その詩と思想としての戀愛

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北村透谷 その詩と思想としての戀愛

堀部茂樹

君よ請ふ 我をラブせよ

おすすめのワケ

明治時代、二十五年という短い生涯の中で後世に大きな影響を与える作品を残した北村透谷。その透谷の作品を詳細に読み解く本著は、日本の文学、近現代の時代精神を研究するのならば必携と言えるでしょう。死後の世界なのか、幻想的な世界で恋人と瓜二つの女性と出会ったり、鬼王や大魔王という様々なキャラクターが現れる『蓬莱曲』など、独特な世界観と幽玄な雰囲気に惹きつけられる若い読者も多いと思います。透谷自身が恋人に宛てたラブレターも必見。本著につけてキャッチコピーの一文がそれです。我をラブせよ!時代を越えて人の心を揺さぶる力がありますね。

シュウ ウエムラ

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シュウ ウエムラ

及川廣信

シュウ ウエムラとは何か

おすすめのワケ

メイクアップ界の偉人、シュウ ウエムラの伝記であり、その思想を深く追求した芸術書でもあります。まずこの本を読むとシュウ ウエムラという人物の興味関心の範疇の広さに驚かされます。ジャンルを限定せずに「美しさ」「美」というテーマに関心がある方におすすめです。洋の東西を問わず様々な思想や哲学・科学を学び、それをアートにつなげていく、その過程で読む価値のある一冊だと思います。七月堂の出版している本の中で一番の「哲学書」かもしれません。

石斧の恋

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石斧の恋

吉田信

深大寺短編恋愛小説『深大寺恋物語』公募第一回受賞作品「石斧の恋」
第三回受賞作品「山椿」ほか二十五の短編を収録。

おすすめのワケ

七月堂では数少ない小説です。大正生まれの吉田信さん、76才から文章を書き始めたとか。勿論プロの作家ではないし、作品も幼い日を綴った私小説風のものから、最近の出来事なのかな?という随筆風のものと入り乱れています。しかし書く事をのびのびと楽しんでいる雰囲気がとても伝わってきて、爽やかな感動があります。何より、「市井の人」の生涯が水々しく詰まっていて、こういう本こそ後世に残るべきだと感じます。『深大寺恋物語』を受賞した短編「石斧の恋」は胸キュンの名作です。

田中恭吉

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田中恭吉

生命の詩画

上野芳久

私は日本人の手に成つたあらゆる芸術の中で、氏の芸術ほど真に生命的な、恐ろしい真実性にふれたものを、他に決して見たことはない。-萩原朔太郎

おすすめのワケ

不断の〈生〉の焦燥が敏感に言葉を触知して、その瞬間のひらめきを捉えている。短歌(一行詩)という呼吸がそれに重なり、恭吉の内部を襲った声を新鮮に言葉にたくし込めている。―中略― ひらめきとはひとつの新鮮な自己の発見である。そしてそれを言葉に定着化させることが詩歌のいのちであるならば、言葉は何よりも、自らを刺して来るひらめきを瞬間的に捉えることが、色褪せぬ言葉のいのちとなりうるものだ。(恭吉の詩歌について 本著より抜粋)

病によって23年という短い生涯を閉じた夭折の天才、田中恭吉。著者・上野芳久氏の詩人としての経験と直感が冴え渡る評論。おすすめです。

俳句航海日誌 清水昶句集

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俳句航海日誌 清水昶句集

清水昶

此の暑き日に 現代詩書く 馬鹿独り

ひかりの途上で

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ひかりの途上で

峯澤典子

第64回H氏賞受賞

詩とは美しい言葉

ピエール・ルヴェルディ詩集

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ピエール・ルヴェルディ詩集

ピエール・ルヴェルディ/佐々木洋 訳

イマージュの限りなく自由で伸びやかな飛翔感、白昼夢のような影の領域での迷宮眩暈。ルヴェルディ以外作りえなかった独自の世界。日本初個人訳詩集。

おすすめのワケ

シュルレアリスト達が最も偉大な詩人と褒め称えるルヴェルディ。ブルトン、ピカソ、シャネル、アポリネールらと親交のあったまさしくパリ黄金時代の詩人です。彼は「互いに隔たったもの同士を接近させること」で詩的なエネルギーを生み出す手法を提唱しました。以降のシュルレアリスト達は自動記述で詩的な創造を目指しましたが、ルヴェルディはあくまでも自身を制御し、意外性がありつつも本能的に関連を感じさせる言葉を創り出したのです(「舗道の上で鈴が夜を鳴らす」「空が額に皺を寄せる」etc)。本著は日本で数少ないルヴェルディ詩集です。ルヴェルディの詩の美しさと魅力を是非感じて下さい。

ブルガーコフ戯曲選集

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ブルガーコフ戯曲選集

~『トゥルビン家の人々』『ゾイカの家』『イヴァン雷帝二人』~

ミハイル・アファナーシエヴィチ・ブルガーコフ/真木三三子 訳

ロシア戯曲の傑作ここにあり

おすすめのワケ

ロシアの戯曲です。ロシアをはじめ北国というのは独特のユーモアを持っている国が多いですね。個人的なロシアのイメージは映画「不思議惑星キン・ザ・ザ」なのですが、やはり風刺、皮肉はロシアにはかかせないスパイスですね。時代背景などを知らないと気軽に楽しめる本とは言えませんが、ロシア、スターリン、勉強していると「成る程!」と面白さがわかる本には「お手軽」ではない深い面白さがありますよ。キュビズム風の表紙画は若き芸術家竹中想氏。じっと眺めてしまいます。

やさしく象にふまれたい

おすすめ!

やさしく象にふまれたい

オノツバサ

第8回日本タイトルだけ大賞受賞

くすぐったい、第一詩集

赦しの日 ニコラ・ギゴフ詩集

おすすめ!

赦しの日 ニコラ・ギゴフ詩集

ニコラ・ギゴフ/真木三三子 訳

なんでもおれから取りあげるがいい ただし魂はおれのものだ!

おすすめのワケ

日本では詩というと個人的なこと、という印象が強いかもしれません。しかし世界には「詩」というものの持つ意味が全く異なる場所があります。この本の著者ニコラ・ギゴフさんはブルガリア人です。日本では考えられない波瀾万丈な生涯を送っています。ギゴフさんは詩を作ることで自らをなぐさめ、民族としての誇りを保ち、政治や国のことを考えるように人々を導いて来たのでしょう。それがこの地域の人々が考える「詩人」です。まさに魂の叫びと言えるこの詩を是非体感してみてください。この一冊でブルガリアの近代史を知ることができるのも、おすすめの理由です。

吉田 新版

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吉田 新版

栗原洋一

祝福せよ、わたしは誕生したのだ。

おすすめのワケ

『吉田』。1990年7月に刊行され、2009年1月に再刊されたこの詩集は、七月堂の詩集の中でも存在としての「孤独」が静かに迫ってくる数少ない詩集の一つだ。
タイトルになっている「吉田」は地名である。この詩集には多くの地名が出てくる。その地を歩む栗原洋一の意識は歴史の流れに翻弄されるが「孤独」という存在であることで冷静な対峙がなされてゆく。
言葉は他者にあって発せられ、今を生きることが出来る。詩集はその余韻であるはずだ。
「・・・米料理がはこばれてきた。/米のとぎ汁を、ひとはだに温めたスープ。/飲むのは、わたしだ。/祝福せよ、/私は誕生したのだ。/砂の地形が崩れた。・・・」(「吉田」より)
稲川方人をして「この詩人と命懸けの詩誌を作ってみたい」と言わしめた詩集である。