作品詳細
響音遊戯 5
都市に河童のいませり
原作 山口孝美詩集 「水取り男」
1. ハガキ
2. 腹話術師の悩み
3. 都市に河童のいませり
4. 白ワイシャツを返す
5. ~interlude1~
6. 庭を掘る
7. 重し
8. ~interlude2~
9. 水取り男
10. やがてそれも忘れ去られる
11. 寓話
都市に河童のいませり(昭和都市伝説あるいは寓話)
決して着かない手紙があると聞いた。や行からま行へ宛てたものである。
暮れ方、暑い日、地下道、人の群れにまぎれ、きわめて背の高い男。疲れた目をした男は駅のホームに立つ。電車が入ってくる。と、男は……!。
「永らくつきあった女に、言った 結婚しようか」喜んだ女は道端で重そうな石を拾って部屋のあちこちに石を積む。部屋は「重し」でどっしりと落ち着くが……
雨のあがった空地にテント小屋がたてられた。サーカスだ、と人々は思った……しかし、何も起こらぬままに月日は過ぎてゆく……
昭和の中頃にはこんな物語が繰り広げられていた。
作曲・編曲・制作: 岡島俊治
朗読: 岡島俊治・一純悠人・岡島亜紗美
美術: 竹中想
装丁: 御厨裕平
詩集
2009/07発行
紙ジャケットCD