作品詳細
うみにかえりたい
わたしを捨てて生きてみたい。
踊る詩人の第一詩集。
ステージの上から、夜の街から、ジュゴンのいる南の海から、人魚はつぶやいた。
最後にまとうピンクのライト、網タイツと9センチのヒールは牧瀬茜の制服だ。
流れる汗は人魚の真実の歓び。
まぼろし六丁目
青いとかげ
金のうろこ
雨が降ったら空に泣く
行ってはだめよ行かないで
銀色の羽
赤いくちびる
風が吹いたら口ずさむ
ここはまぼろし六丁目
紅の蝶
灰色の夢
重たい雲も泣きだした
愛はシャカイに負けました
漆黒の夜
ちぎれた夢
雨がやんだら
赤い傘
させばこころに灯がともる
ここはまぼろし六丁目
過去と未来の交差点
詩画集
2019/07/01発行
菊変形
並製
1,650円(税込)