作品詳細
月に足、届きそう
浮力
オノツバサ第二詩集。
静かで淡い、でも消え入りはしない。
どこにでもいそうで、ここにしかいない存在感を伝える。
オノツバサでしかない一冊、できました。
想像のうたを歌おう。うたという想像を。利便性のないことばが唯一、詩であることで救われるような。ニュアンスの喉仏を通って前屈する、持て余している何かが外へ出ようとするちから。ぼくという存在がいましがた君の声から始まったような、根拠の鳴りをふりまいて。同じこと想い続けた匂いのする。
(「うた」)
詩集
2016/12/19発行
B6変型
並製 カバー付