作品詳細
神歌 水天に舞ふ
続・古今風物琉球歌集
琉球を寿ぐ幾筋もの光として
琉球弧(九州南部から台湾まで連なる弧状列島)に眠る魂と語らうようにして生まれる歌は、短歌と琉歌を行き来しながら琉球の自然や習俗、王朝史の幻想、戦中・戦後のできごと、家族や暮らしを描き出してゆく。
琉球を寿ぐ幾筋もの光として私たちの目の前に現れる、『古今琉球風物歌集』の続編。
【作品紹介(3首)】
海原をさすらふ風と潮鳴りにゆくへ問へなきさだめ待ちわぶ
朝明けの磯間の浦を朱に染む珊瑚の卵あまた打ち上ぐ
蒸し暑き市場に日除けの影が舞ふ とろめく夢見 うたた寝の午後
歌集
2024/09/20発行
A5判
並製(クータ) カバー
2,420円(税込)