作品詳細
素描画誌 4
素描画誌 第四号
面影と顔
描くことは、その名を消していくこと
「描くこと」や「空白」について、深く思索し実践した、画詩文一体の作品集。3ヶ月ごとに全10回の刊行を予定しております。
第4号のテーマは「面影と顔」。
本作は詩と素描画とエッセイで構成されています。
ゆっくりとお楽しみいただけましたら幸いです。
手といえば、「素描画誌」は七月堂社内で印刷し、一冊一冊スタッフの手によって糸綴じ製本をしております。
「面影」という言葉は、「面(おも)」と「影(かげ)」という二つの漢字から成り立っています。「面」が物理的な顔や表面を指すのに対し、「影」は光と闇、実体と幻影の間に存在する、捉えがたい現象です。素描が、鉛筆や木炭の黒い線と、紙の白い余白だけで世界を立ち上げるように、面影もまた、存在とその不在のあわいにこそ宿るのかもしれません。
――素描画誌「面影と顔」より引用
詩画集
2025/10/22発行
A5
糸綴じ
1,100円(税込)
