作品詳細
神聖なる怪物
呪縛(にちじょう)からの解放
舞踏から詩へ、文学から映画へ。
畏怖という古代的感情にふさわしい芸術はどこにあるか。
サッフォー、ブルトン、アドニス、シオラン。
世界の彼方へと向かう芸術批評論集。
この一〇年ほどに書いた文章のなかから、海外の文学者と芸術家について書いたものを集めて、一冊に纏めてみた。(略)
「神聖なる怪物」というのは一九世紀の終わりごろ、フランスかイタリアで考案された言葉である。正確なところはわからない。それは世間的な美貌や幸運に恵まれ、一世を風靡している才子を意味しているわけではない。頑固にして妥協を許さず、存在自体があまりに魁偉にして畏怖すべき芸術家を指していう言葉である。(あとがきより)
海外芸術論集
2018/06/25発行
四六判
並製クータ製本 帯付
2,200円(税込)