作品詳細
サイ
サイは目をさますと/自分の重さを愛するようにみえた/僕たちは 見つめあった/僕たちには/いつも/生まれた日だった
自らの生きる世界と詩人との対話の記憶
馬
いま
むこうのほうで光ったでしょ
あれは馬のひかりだよ
ほら
ごらんよ
大きな生きもののこころが
目に力をためているよ
こんな夜ふけに
ふと遠くを見ていると
たまに見えることがあるんだよ
ことばを知らない
大きな生きものから
あんなふうに
あふれてくることがあるんだよ
詩集
2024/10/19発行
A5判
帯付 小口折り
1,870円(税込)