作品詳細
ミドリとハエの憂鬱
キャンバスに詩を〝描く〟
「芦田みゆきは、触覚の回復をそのまま世界の開けとして描くことのできる特異な詩人である。触覚と言語との距離は元来あまりにも大きい。そのため触覚で開け行く世界が、音声につながり、さらに意味につながる回路を探り当てることは、同時に固有の生を形成することであり、否応なく詩人になってしまうことである。…しかもこの形成には、裏返った触覚世界を、内側から再形成することが含まれている。―河本英夫
詩集
2002/10発行
A5変