作品詳細

声を聞きたい
在庫無し

塔21世紀叢書 第254篇

声を聞きたい

江戸雪

もう一度逢うなら空をつきぬける鳥同士でねそしてそれは夏

画像で何でもわかったように思えてしまう今、生身から発せられる声がとても大切に感じる。
 声が聞こえてくる歌を作りたい。そして、私の歌の言葉が声となって誰かの中を流れる日があるなら嬉しい。(あとがきより)

夕暮れはどうでもいいこと考える あなたが猫を呼んでいるとか

さびしいんちゃうかとおもって持ってきたリングドーナツ空のあなたに

やはり君も落葉のにおい 冬の樹が透ける真冬に身体を抱いて

歌集
2014/07/15発行
四六判 並製 カバー付 糸縢り

装幀:倉本修