作品詳細

ひらいてみたら

ひらいてみたら

道山れいん

はじめまして、エッセイ詩。

れいんさんは、オトナのニンゲンなのに、いつも世界に向かってほ
ほえんでいる。どうしてそんなことができるんだろう。詩のような
エッセイのような、べつに最初からどっちだっていいような言葉の
つらなりに、そのひみつが隠れている。
―― 向坂くじら(詩人)

いろいろとむずかしい時代、でも時代のせいにはしたくない。
むしろ今まででいちばん自由に。
ぼくなりに、人生のすべてを書きました。

道山れいん


このエッセイ詩『ひらいてみたら』には、道山れいんのことばに宿るぬくもりの秘密が隠されている。

どんな人や、風景、ものごととの出会い、どんな風に感じ取って熟成させているのか。
コの字カウンターの居酒屋で、偶然となり合わせたれいんさんから、少しずつ、ゆっくりと話を聞かせてもらうような、そんなエッセイ集です。

できるだけネガティブをポジティブに変換しようとする。でもそれにはちょっとしたコツが必要なのだ。
れいんさんが持っているそんなコツが育まれた場所には、家族や友人、仲間、尊敬する人、会ったことのない祖父や猫。ぬくもりに溢れる存在がある。

大切なものを大切にする。
そんな、シンプルで一番むずかしいことのコツを、このエッセイ詩はお裾分けしてくれる。

たいせつな毎日と、それぞれの愛すべき人生のために。
時に怖いときもあるかもしれないけれど、ひらいてみたら、あなたも思わぬ出会いやぬくもりと触れ合えるかもしれない。



あかり


バイバイ、を返したら
生き生きと「おっしゃー」という顔になった
通りすがりの一歳くらいの赤ちゃん。

橋から船に手を振る人。

観光列車に手を振ってくれる沿線の人。

人と別れたあと、
振り向いた後も笑顔の女性。




人間は不機嫌である必要がない。

だれだかわからないゆきすがりのひとに、
手を振りたくなるのはみんな一歳の頃から同じ。
そしてその余韻でにこにこしてしまうことは宝石のように
ぼくにはあかるく見える。


そんなひとりひとりが
暗い宇宙のこの星の
こころをあかるく照らしている。


エッセイ詩
2026/04/19発行
110x178mm 並製 カバー 帯付

装画:カトウトモカ

1,980円(税込)