作品詳細
秘剣まぶさび
ジョイスへ秘剣で挑む/光る滝に飛びかう超絶短詩
本詩集の発想の原点には、空海の『般若心経秘鍵』がある。般若心経の言葉を解釈する空海が、仏などの尊格を自在に飛びかわすさまに、驚嘆したのである。ワタシも、せめて言葉を剣のまわりに飛びちらせてみたい。そう妄想したのである。
超絶短詩とは、一つの語句を、擬音語・擬態語を含む間投詞と別の語句とに分解する詩型で、すでに三〇年近く前から提唱し実践してきた。今回は、各ページに、語句をいくつか組みあわせたものを縦一列に配列し、それを分解した超絶短詩を、縦線の左右に配することにした。いちおうの数え方としては、一ページに一詩篇となる。
(「あとがき」)より
詩集
2023/02/03発行
A5判変形(128x210)
並製 カバー 帯
装幀:菊井崇史
1,980円(税込)