作品詳細

ありがとうございましたか?

ありがとうございましたか?

藤井晴美

腹は渦巻くスクリュー。
段ボールのスタジオ半世紀の雨に、
今日ぼくはハイドロゲンのおもちゃを売った。
さよなら大福。
ここはとても不健康。

事故


それだけ酒に酔って隣家に侵入し、これはなかなか詩的な出来事だ、罰金一万円以上を別にするなら。当時無力な隣人のように鍵はかかっておらず、鍵を所持している隣人は神のように不在だった。

インフルエンザが流行し、学校で、習った警察が動き出しました。

酔っ払いは、もつれてもう一人の酔っ払いを震えちゃう電話で呼び出した。これからはこの二人三脚でやっていくことになるねじり鉢巻ききんぴらごぼう。二人は若い。

わからないでもない頭を。

過ぎたるは水を飲む。

自分両替、紙幣羞恥。

何という顔。

砕けた石。に下駄履いた。

こちらが田中光の塊で、こちらが上田行男の塊。それぞれピンセットで摘まんで二つのビーカーに入れた。
それからアルコールランプで煮沸して蒸溜した。
一方の詩集を蓄電して、他方の詩集を発射した。二重体時限テープ。

引き裂かれた焼肉。

実験料理。

スプーンで掬って軒下につるした。

破裂音がしてガラス越しに車が漏れ出して人が出てきたアイススケート。


詩集
2026/05/05発行
四六判 並製

1,980円(税込)