作品詳細

明るい遺書
在庫無し

明るい遺書

八柳李花

第15・17回中原中也賞最終候補、第62回H氏賞候補。
若き才女 八柳李花。
亡き友、安川奈緒へ捧げる第三詩集。

もしも僕らの幼年時代が、もう少し自由に輝いていたのなら、いまの僕はことばにいのちを見いだしたりなんかしない。だからくる日もくる日も、僕は僕のいのちを書きつける。

ページをめくるたびに押し寄せる詩人の魂から溢れ出る言葉は一見難解だが、生々しい悲しみと友への深い愛を強く感じさせる。この瞬間も成長を続けている「詩の今」を体感できる一冊。

―作者はまだ20代後半だが、一つの別れのためには一冊の詩集だったという深淵を色濃く感じさせる。清冽な青春詩集という印象も見逃せない要素になっている。 倉橋健一(2013/6/10朝日新聞・関西版夕刊より転載)

詩集
2013/03/01発行
四六版 並製