インカレポエトリ
推薦文
朝吹亮二
インカレポエトリ叢書は玉手箱だ
詩誌「インカレポエトリ」は2号までだと、おおよそ10ばかりの大学から100名ほどの若い詩の書き手が参加してきた。七月堂、知念明子さんの絶大な協力も得て、そのなかから詩集を出したいという人を募り、編集人たちの選考、合議を経てここにその何人かが初めての詩集を出す。編集人たちも「インカレ」誌面では作品を知っていたが、その詩人の全貌までは知らなかった。ところがどうだ、開けてみたら驚きの連続だ。こんな新鮮な、そしてひとりひとりそれぞれの個性的な言葉を読んだのは久しぶりだ。
一冊一冊、異なったなった魅力をもった玉手箱をぜひ皆さんの手で開けてその世界を堪能していただきたい。玉手箱は次々にやってきますよ。
伊藤比呂美
インカレポエトリ叢書は───
自分ってなんだ、なんなんだという問いへの、たしかな一歩。
瀬尾育生
インカレ・ポエトリ叢書を天下に輓す
インカレ叢書は温泉のようなものだ。でも適度に生ぬるいお湯だとはかぎらないよ。噴出するのは氷るように冷たい水かも知れないし、ヤケドするような熱湯かも知れない。
でもどれもみな、岩盤をボーリングして、地中から直接湧き出した言葉たちだ。成分無調整。添加物無し。どうぞこの言葉たちを頭からあびてください。
インカレポエトリ叢書
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小島日和 『水際』
第26回中原中也賞受賞 -
川上雨季 『節節』
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内堀みさき 『普遍の一途』
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大島静流 『飛石の上』
第26回中原中也賞最終候補 -
長谷川美緒 『稼働する人形』
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赤司琴梨 『個室』
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久納美輝 『アイスバーン』
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長尾早苗 『聖者の行進』
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牛山茉優 『洞』
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二見遼 『Lolita』
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國松絵梨 『たましいの移動』
第27回中原中也賞受賞 -
佐々波美月
『きみには歩きにくい星』 -
澤田七菜
『阿坂家は星のにおい』 -
青木風香
『ぎゃるお』 -
髙草木倫太郎
『電解質のコラージュ』 -
村野キサラヲ
『コンピレーション』 -
真夏あむ
『EXPLOSION』 -
奥山紗英
『双子』 -
牛島映典
『ミントとカツ丼』 -
森田陸斗
『水門破り』 -
栁川碧斗
『ひかりのような』
第56回横浜詩人会賞受賞 -
今宿未悠
『還るためのプラクティス』 -
川窪亜都
『鋏と三つ編み』 -
源川まり子
『アウフタクト』 -
水野小春
『あざらし』 -
田村奏天
『ヒトノマ』 -
神田智衣
『ふっとこわばる』 -
寺道亮信
『乳既』