インカレポエトリ

推薦文

朝吹亮二

インカレポエトリ叢書は玉手箱だ

 詩誌「インカレポエトリ」は2号までだと、おおよそ10ばかりの大学から100名ほどの若い詩の書き手が参加してきた。七月堂、知念明子さんの絶大な協力も得て、そのなかから詩集を出したいという人を募り、編集人たちの選考、合議を経てここにその何人かが初めての詩集を出す。編集人たちも「インカレ」誌面では作品を知っていたが、その詩人の全貌までは知らなかった。ところがどうだ、開けてみたら驚きの連続だ。こんな新鮮な、そしてひとりひとりそれぞれの個性的な言葉を読んだのは久しぶりだ。
 一冊一冊、異なったなった魅力をもった玉手箱をぜひ皆さんの手で開けてその世界を堪能していただきたい。玉手箱は次々にやってきますよ。

伊藤比呂美

インカレポエトリ叢書は───

 自分ってなんだ、なんなんだという問いへの、たしかな一歩。

瀬尾育生

インカレ・ポエトリ叢書を天下に輓す

インカレ叢書は温泉のようなものだ。でも適度に生ぬるいお湯だとはかぎらないよ。噴出するのは氷るように冷たい水かも知れないし、ヤケドするような熱湯かも知れない。
でもどれもみな、岩盤をボーリングして、地中から直接湧き出した言葉たちだ。成分無調整。添加物無し。どうぞこの言葉たちを頭からあびてください。

インカレポエトリ叢書