七月堂通信
2016年03月の記事
近況
毎度のことですがこの通信を放置してしまっていた七月堂です。
最近七月堂のインスタグラムなるものも始まり、ブログまで始めたということで果たしてこちらのコラムの存在を覚えてくれている方がどの程度いるのか?という疑問を感じなくもないのですが、いやいや、七月堂通信はホームページに掲載されているわけですから、数ある七月堂の情報媒体の中でトップ中のトップであるのだ!と自分を鼓舞する今日このごろです。
さあ、何を書こうか!話題は山のようにあります。なんせ前回から相当時間が経ってしまいましたので・・・そうですね新刊の裏話をいくつか紹介しましょう。
今年最初の衝撃は八柳李花さんの新作『cliché』でしょう。
前作の『明るい遺書』が大変話題になりまして、この本以降、四六判のペーパーバックスタイルが七月堂のスタンダードになるぐらい流行・定着しています。
そんな八柳さんの新刊ですので、こちらもかなり気合いが入りました。実物をご覧いただければ作品の素晴らしさと共に七月堂の努力も少しは感じていただけるのではないかと思っております。
表紙は大雑把に説明すると「パウル・クレーのような感じ」が良いという要望で一瞬どうしようかと途方に暮れましたが頑張りました。結構気に入ってくれる方がいらっしゃるようで嬉しいです。見返しの紺色と表紙が続いているように見えるのも成功でした。大体紙見本を見て注文しても色味が違ったーなんてことはザラですので(紙はその時の出来次第で若干ですが色が違うものなのです)。今回は色々非常に上手くいきました。入稿から完成までの時間も最速だったのでは?と思います。
そして『吉田山百人一晶』。朝日新聞を中心に普段の七月堂刊詩集では有り得ない紹介のされ方です。それは全て著者の篠原資明さんのお力なのですが。京都大学を退職されて高松市美術館の館長になられるとのこと。これまた非常に楽しみですね。
七月堂古書部関連ではIKEAで買い物をしてきたのが大きなニュースでしょうか。
「古書部」は「部活動」ということになりましたので、気楽に楽しくやっていこうというのを実践しています。
真面目な話、自分が楽しんでいないことは他の人も面白くないと思うのです。逆に面白がってやっていることは楽しんでくれる方がいるのではと思います。
古書部でのIKEA行はかなりの成果がありました。ゴミ箱やら照明やら机やら、数万円はお買い上げしていましたね。その横で特価の手鍋190円を買っただけの自分はかなりのケチだなぁと思いました。
七月堂古書部のオープンは4月末日です。詳しくはまたご案内します。
No.0047 2016年03月30日 O