七月堂通信
2014年05月の記事
新刊詩集のご案内
今月はじめに高橋勇大さんの詩集『世界は何処に浮かぶ雲だと言うのだろうかこの心はと言うのだろうかそんな言葉が人間であるならば私は雲』が完成しました。長いタイトルの詩集です。高橋さんの詩集と呼ばせていただいております。著者のこだわりが詰まった一冊です。
本文のレイアウトは七月堂が提案することが多いのですが、収録する詩の長いタイトルを一行にして、バランスよく見えるように、ということで天と小口の余白の比率まで考えてくださいました。これが七月堂では思いつかなかったであろう絶妙のバランス。
視覚的なアート感覚を損ねないようにあえて無機的な真っ白い紙で表紙・見返し・本文を統一することを提案してみました。七月堂がよく使う「モンテシオン」の姉妹紙「モンテルキア」という新製品です。紙の厚さも適度にあり、何よりも明るめの白とざっくりした質感が特徴的です。この紙を使うことを了承していただけたので、「純モンテルキア製」の一冊が完成しました。紙の組み合わせを色々考えて遊ぶのも楽しいですが、あえて一種類でというのもなかなか粋なのではないでしょうか。
本の外側の事をここでは多く紹介しましたが、もちろん内容もおすすめです。高橋さんの世界に一瞬で引き込まれます。そちらは商品案内ページをご覧ください。
現在詩集が本当にたくさん進行中です。どれもみなさんに自信を持っておすすめできる個性的な作品達です。楽しみにお待ちください!
高橋さんの詩集 目次
絶妙なバランス
No.0019 2014年05月17日 O