七月堂通信

2013年07月の記事

七月堂動物記1

七月堂の動物を紹介します。
まず、ヒョウモントカゲモドキの「ヒョウちゃん(メス)」です。七月堂へやってきて七年ぐらい経つでしょうか。
仕事の依頼で出かけた印刷所で職人さんと打ち合わせをしている時でした。社長がニコニコしながらカステラの箱を持ってやって来ます。「知念さん、知念さん、いいもの見せてあげるよ」と。
箱の中にいたのは「ヒョウちゃん」でした。現在のようにチョコレート色と濃いクリーム色の美しい文様は無く、体が膨れ顔は灰をかぶったようにグレーでした。
「カワイイ!」と喜びの声を上げると社長はつまらなさそうに「女の人は普通、悲鳴を上げて逃げるんだけどなぁ」と言います。「連れてく?」と言われて断る理由はありません。
飼われていたところから逃げ出したと思われます。食べ物もなく彷徨って中野区南台の印刷所の壁ぎわで捕まったのです。
最初は何を食べさせて良いか分かりませんでしたが、以前リス達の元気が無くなった時ヨーグルトを舐めさせて復活させたことを思い出し舐めさせてみました。三日もするとグレーだった顔がチョコレート色になってきたのです。
今はなき爬虫類専門店「ベース」へ出かけ、刺青のお兄さんに育て方を聞きました。「コオロギでいいんじゃない」。そっけない返事でしたがコオロギスタンプカードを渡され、10匹貰いました。
ヒョウモントカゲモドキの尻尾が細くなっている時は栄養分の蓄えがなく、腹ペコ状態です。普段は尻尾が太く、食べ物がないと自分の尻尾を食べてしのぎます。お正月休みにうっかり餌やりを忘れた時、尻尾の半分が無くなっていました。かじるのです。尻尾の先はまさにバリバリかじった跡がそのまま残っていました。
夏に「ヒョウちゃん」と遊ぶのはとても気持ちが良いのです。「ヒョウちゃん」のお腹は冷たく、手に乗せて歩かせるとヒヤリとした感触がたまりません。人見知りをしないので誰とでも遊べます。
排泄は決まった場所でやります。リスもそうだったように小屋の隅っこです。掃除をしてやらないとどんどん積み重なってゆきます。犬も散歩コースが有る場合は排泄ポイントがあり、〇〇さんの植え込みのオモトの上とか、〇〇さんの玄関の角とか。
以前近くの駐車場で車と車のあいだで用を足しているおばさんがいて、つい見ぬふりをしつつ見ていると「見ないでくださ?い!」と叫んでいたのを思い出します。この場合はところかまわずなのですが愛らしく思えました。
「ヒョウちゃん」の餌はコオロギやジャイミル(ジャイアントミルワームの略)です。コオロギを小屋の中に離しておくと追いかけて食べます。良い運動です。ジャイミルは小屋の中には放せません。小屋に敷いてある細かい木屑マットの中へ潜り込んでしまうからです。通常はつまんで「ヒョウちゃん」の口に持ってゆきます。時々は指も一緒に噛まれますが上手に加えて飲み込みます。
ベースのお兄さんからはコオロギやジャイミルは頭を潰してから食べさせた方がいいですよ、とアドバイスをもらっています。生きたまま食べさせるのでお腹の中で噛まれないようにとのことです・・・・・・。

No.0004 2013年07月22日 C

「ポエケット」ありがとうございました!

七月七日のポエケットにご来場いただいた皆様、ありがとうございました!炎天下というに相応しい猛烈な暑さでしたが、そんな天気でも詩のためならばいざ行かん!という熱いお客様が多かったのではないかと思います。
七月堂ブース、今年は硬派な古本市のような感じで色々な種類の本を並べてみました。皆様に少しでも楽しんでいただけたならば幸いです。来年は本だけでなく、何かゲームコーナーでもやろうか、占い?七月堂のペットのトカゲとの触れ合いコーナーとか?なんて話をしながら退散しました。ちょうど会場を出た時にお天気雨が降っていて、江戸博に大きな虹のアーチがかかっているのを目撃することができました。しかし虹を楽しむには湿度と気温が高すぎましたね(笑)。総武線に乗り込んで車内の冷房に救われました。
そうそう、本をお買いあげいただいたお客様、たくさん読んで楽しんでくださいね。そして……別の七月堂の本もよろしくお願いします!

No.0003 2013年07月18日 O

七夕は「ポエケット」へ!

今年もだんだんと蒸し暑くなってきましたね。節電が叫ばれる昨今、冷房をキンキンにした涼しい部屋で本でも読みたいとは言えませんが、蒸し暑さを忘れて読書に没頭したいものです。さて、そんな本が好き、詩が大好きという方にオススメのイベントが今週末に迫ってきましたよ!
同人詩誌の展示即売と交流を目的とするイベント「TOKYOポエケット」が七月七日に開催されます!七月堂はもちろん今年も参加しますよ!本屋では手に入らない本、知らなかった同人サークル、はたまた未来の大作家と出会えるチャンスかも。会場は両国の江戸東京博物館内にある会議室です。大会場ではありませんが、丁度良い広さでまさに交流を深めるにはうってつけという感じです。年に一度のイベントが七夕とはなにやらロマンチックですね。ちなみに会場は涼しいので避暑にもどうぞ(笑)。
七月堂ブースではアウトレット商品を特価で販売予定ですので、是非足を運んでください。というわけでポエケットに持って行く本やチラシ・ポップの準備をしないといけません…!

No.0002 2013年07月03日 O

七月堂通信始まります!

七月堂とはどのような会社なのか……皆様にもっと七月堂について知っていただきたい、その思いからついにコラムを開始しました!七月堂の新刊・最新情報、日々の業務やあれこれ、七月堂を訪れる人々を和ませているペット情報から事務所のマスコット化しつつある野良猫情報まで幅広く、ゆるく発信していきたいと思います。なるべく月に3~4回の更新を目指し、色々と書いていく予定です!お楽しみに!

現在進行中の『俳句航海日誌―清水昶句集』は本文が印刷所にまわりました。表紙は題字が吉増剛造さん、装丁が倉本修さんと豪華版。倉本さんは最近『明るい遺書』が朝日新聞で紹介された時にも偶然イラストを描かれていました。『俳句航海日誌』の内容は清水昶さんが2000年から亡くなる前日までに書きためていた俳句の集大成。俳句を作った日付も書かれていて日記のようにも読める句集です。七月中には完成するかな、という感じです。

このように新刊の最新情報・進行状況などもちょくちょく報告していきたいと思いますので、これからも七月堂通信を覗いてみてくださいね!

No.0001 2013年07月01日 O