七月堂通信

2014年10月の記事

詩人・白石かずこさんの朗読会を企画しました

詩人・白石かずこさんの朗読会を企画しました。
11月1日(土)2日(日)の二日間、明大前のキッドアイラックアートホールで行います。
白石かずこへのオマージュとして、朗読会という枠にとらわれず、詩、ダンス、映像などを融合したアートイベントとなっています。
朗読予定の作品は、「ちいさな惑星」とアレン・ギンズバーグの訳による「LITLLE PLANET」、「聖なる淫者の秋」、「地球への鎮魂歌」の4篇です。

スタッフは、玉塚充、鷺山啓輔、山縣美礼、増渕剛志、砂川幸子の5名。

玉塚充は、ダンサーで詩人です。このイベントのタイトル「KAZUKO雪月花」を命名。現在はフリーで自治体のイベントなどのプロデュースをやっています。明治座でプロデューサーを務めた経歴をもちます。
鷺山啓輔は映像作家です。今回は震災後の福島の映像を用いて、舞台全体の流れを導いてくれます。
ダンスは山縣美礼です。ダンサー・声優として活躍しています。上海、台湾のフェスティバルには、即興や「川端康成三部作」を持って参加しています。
増渕剛志は、芸大を卒業したばかりの造形作家。今回はホールの模型を造り、スタッフ達のイメージ作りに貢献しました。舞台美術の担当として期待しています。
舞台監督は砂川幸子です。アメリカと日本を行き来するスケジュールの中、玉塚充の紹介で参加してくれました。日本でも、帝国劇場などの舞台監督として活躍しています。高校生時代、キッドアイラックアートホールで演出経験があり、それも引き受けてくださった理由だと思います。

10月24日、明大前の小島慶子フラメンコスタジオをお借りしての通し稽古。
25日、西荻窪のこけし屋で白石さんとのミーティング。現在アメリカで、白石かずこ詩集を出版する企画がもちあがっていて、今回のイベントが後押しとなることを願っています。

当日は、地球をふるさととして存在する詩人白石かずこを感じていただければと思います。もし、このイベントでハプニングが起こったとしても、それを含めたすべてが詩人白石かずこで、アートなのだと思います。
このイベントを含め白石かずこのDVDを制作する予定です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

pdfイベント詳細

No.0024 2014年10月28日 知念明子

新刊情報とイベント情報!

 気づけば前回の更新から二ヶ月近くが経ってしまいました。最近書き始めの定型文が“久々の更新です”になりつつあることに危惧を覚える七月堂通信です。書き始めて早々次はもっと早い更新をと心を改める次第です。

 さて、季節もすっかり秋になりました。二週連続で台風が来て何かと忙しい日本列島ですが、七月堂でも江戸雪さんの歌集『声を聞きたい』、佐々木洋さんの詩集『エレゲイア』など話題の作品が吹き荒れています。さらに今月になりこの秋一番の話題作になるであろう榎本櫻湖さんの第二詩集『空腹時にアスピリンを飲んではいけない』が完成しました。

 この『空腹時にアスピリンを飲んではいけない』は七月堂の知念さんと榎本さんの個性のぶつかり合いから生まれたように見えました。本のサイズや装丁のイメージなど、現在の完成系からは想像もつかない大胆なアイディアを次々に提案していた知念さんです。結果的には榎本さんのイメージに沿った読みやすい本になりましたが。
この本を手にした人はまず、何よりもその美しさに目を奪われることでしょう。青く、光沢のある表紙。紙の手触りは冷たい中にも有機的な魅力をたたえています。見返しの紙がまた絶品です。半透明の青いカーテンが詩の世界へと読者を深く誘ってくれます。(ちなみにこの見返しの用紙クロマティコートは廃版になりもう入手不可能とか)
詩集の内容に関しては言うまでもないでしょう。ぜひご自分の手で、目で、五感で楽しんでいただければと思います。

 もうひとつイベントの紹介をさせてください。七月堂企画の朗読イベントです。
KAZUKO雪月花 白石かずこ、リトル・プラネットを歌う
朗読だけでなく、映像や舞踏、会場自体も含めて作品化する複合的なアート・イベントになります。近々、イベントについてもっと詳しくこの七月堂通信で紹介する予定です。まさしくレジェンドと呼ぶに相応しい詩人、白石かずこさんを主人公に展開します。ご期待ください。

No.0023 2014年10月15日 O